資産運用と定期預金
定期預金は、資産運用の経験が無い人にとっても最も馴染みのある金融商品と言えます。決められた預金期間、銀行にお金を預けることで、指定の金利が得られるというものです。
預金額が高額になるほど、また預金期間が長期になるほど金利が上がるのが一般的ですが、日本の銀行の金利は1%を下回るケースがほとんどです。
例えば、三井住友銀行の「大口定期」では、1000万円の定期預金でも年0.05%。1000万円を預金したとしても金利から増える金額は5000円と非常に低く設定されています。
そんな中で、定期預金の金利を非常に高く設定する銀行もあります。新生銀行の定期預金の「5年もの」では、年利1.5%。同様に1000万円を預金した場合、年間に発生する金利の額は、15万円と大手銀行と比較して高額です。
いずれにしても、銀行への預金はリスクがないぶん運用によって資産を増やす目的ではあまり効率的ではありません。運用の予定のない資産を保管しておくような目的で利用するとよいでしょう。
なお、銀行預金は、万が一銀行の経営が破綻した場合でも1金融機関につき1000万円まで保証されます。同一の金融機関に複数の口座を持っていた場合でも保証の限度額は1000万円までとなりますので、銀行に1000万円以上を預金する際には覚えておきたいですね。