資産運用と金

資産運用と金

 資産運用における金への投資では、金の現物取引と金の先物取引のふたつの手法があります。金現物取引はローリスクローリターンであるのに対し、金先物取引はハイリスクハイリターンという性格があります。

 まずは、金の現物取引について見ていきましょう。金現物取引は、お金で金を購入します。金は紙幣や証券のように価格が大きく変化するものではありません。その物自体に一定の価値があるので、中長期の運用において資産の価値を守る目的で使われるケースが一般的です。

 金の現物取引には、毎月一定の金を継続して購入していく「純金積立」、小口で少しずつ必要に応じて金を購入していく「地金型金貨」、一般的な金の取引手段である「金地金」などの金融商品があります。

 一方、金先物取引では金そのものを購入することはありません。一定期間での金の価格変動を読み超して投資を行う手法で、金先物の購入後に金の価格が上昇すればそのぶんが利益となります。

 また、金先物が高値のときに売りから入り、価格が下落したときに買い戻すことで利益を得ることができるのは、先物取引の特徴と言えます。

 なお、先物取引では商品先物取引員を介して取引を行うため手数料などがかかります。相場の変動によって生じた利益がそのまますべて取り分となるわけではないので覚えておきましょう。


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